今まで生きて来て、お腹が空かなかったのは、人生初のインフルエンザにかかった数日のみ。
あとは、どんなに悲しいことがあっても、どんなに心配なことがあっても、お腹は空く。 忙しくて食べるのを忘れる、などということなど金輪際ない。 だから、この本に出会えた時は、とても嬉しかった。 『忙しい日でも、おなかは空く』 平松洋子著(日本経済新聞出版社) 食がモチーフのエッセイ。 特に、読後に食べたくて仕方なかったのは 「けんちん汁」。 「今晩、何、食べる?」と職場で訊かれ、 迷わず「けんちん汁」と即答した程。 平松洋子の本が好きだ。 手間のかかる料理ではなく、 ひとつひとつの素材を味わう料理の提案。 葉ものは手でちぎって、豪快にとか、 塩をふったトマトを冷やしてご馳走とか。 これからの人生、こういうものの食べ方をしていきたいな、と思わされる。 同じ時に読んだのは『空の飛びかた』。空の飛び方を模索するペンギンと男の物語。 文章は多くないのだが、焦げ茶のコンテで描かれた優しい線から情感が伝わって来て、 ほのぼのさせられる1冊。そして、ある日、ペンギンは仲間と空へ。
by barnes_and_noble
| 2012-01-24 22:45
| 本
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Comments(6)
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amamori120 at 2012-01-24 23:11
Oh 同志発見!
そろそろ、お腹がぁ ww
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yorikoguma
at 2012-01-25 00:09
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私は、忙しい時、悲しいとき(失恋)はご飯いらないモードになっちゃうんです。一日のスケジュール君でもご飯の時間をいれるのを忘れるくらい。消化器弱い体質だからかしら。どんな時もお腹がすく、ご飯食べられるっていう人に憧れます。きちんとした人なんだなぁって思うんです。
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barnes_and_noble at 2012-01-25 22:57
>amamoriさん、sweetsハンターのamamori師匠に同志と言ってもらえて、光栄ですが、まだまだ私は修行が足りません。早食いの傾向もあるので、心して、しっかりかんで満腹感を得る修行をしています。
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barnes_and_noble at 2012-01-27 19:53
>kogumaさん、私は感受性が鈍いのかもしれません。きちんとした人でないことは確か(笑)。私が食についてきちんとした人だなあと思うのは、食べ物をかむ時、さくさくといい音がする人。食べ物を味わいながら燃費よく体に取り込んでいる感じがするんです。
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norlie at 2012-01-29 23:46
barnesさん、こんばんは!
そして、遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。 平松洋子さんのご本、私も好きです。 読んだことがあるのは、「夜中にジャムを煮る」だけなのですが。 忙しいときにもおなかは空きますよね~! 私もそうです。忙しくても、ちょっとへこむことがあっても、お腹は空くんですよね。 私も、読んでみたいなあと思いました! "空の飛びかた"も、なんかほのぼのしてそうで、今度図書館で探してみようと思います。
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barnes_and_noble at 2012-01-30 21:07
>norlieさん、今年もよろしくお願いします。
平松洋子さんの本は4、5冊読んだのですが、どの本にも「食べることを楽しむ」という姿勢が貫かれているような気がします。凝った料理や見映えは問題じゃないってところが、かなり私をほっとさせてくれます。装丁もすてきだと思いました。 そして、『空のとびかた』、ペンギンと男の間に言葉はないのですが、心が通い合ってる感じが、柔らかな線から伝わって来ましたよ。
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