お茶の先生のこと

お茶は四半世紀習っていた。
一番長く続けたお稽古事だ。
とてもいい先生に出会え、その先生が亡くなった後も
亡くなった先生の意思を継ぐ先生に習うことができた。

毎週のお稽古で、季節のお菓子を食べたり、活けてある野の花の名を知ったり、
掛け軸の由来を教わるのは、とても心穏やかな時間だった。

ただ、家族の進学でお金がかかることもあり、
家族にお金がかからなくなるまで休むことにした。
あれから、6年。
まだ、脛をかじられている私に届いたのは、先生が亡くなったという葉書。

あと数か月で、先生のもとにまた通えそうだったのに、
もう先生はいない。
お茶の先生のこと_a0025572_23221480.jpg
COREDO室町の鶴屋吉信で職人さんに目の前で作ってもらった和菓子。
お銘は忘れちゃったけど、色がきれいだった。
これからは和菓子をみるたびに、
先生のことと幸せな時間のことを思い出すことだろう。




by barnes_and_noble | 2015-11-29 23:28 | 和菓子 | Comments(0)
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