10月の雑多な読書記録

「犬のしっぽを撫でながら」小川洋子著
     アンネ・フランクのこと、阪神タイガースのこと、飼っている犬のことなど
     小川洋子の思い入れのあるものに対するエッセイ。エッセイに関しては
     共感するところが多い。

「原稿零枚日記」小川洋子著(集英社)
     こちらは日記を装った短編集。エッセイと違って、独特な世界が広がる。
     ちょっと怖さを感じる。

「おさがしの本は」門井慶喜著(光文社)
     図書館のレファレンス担当の主人公が、市民のニーズに応え、本探しを手伝う。
     淡々業務をこなすうち、新館長と真っ向から戦うはめになり・・・。
     マニアックな本も出て来るので、読み進めにくい部分もあった。

「SOSの猿」伊坂幸太郎著
     孫悟空をモチーフにした伊坂ワールド。
     それなりに面白かったが、「ゴールデンスランバー」とか「鴨とアヒルの・・・」        みたいに、実際の人間が出て来る作品の方が好きだと確信した。

「おじさんとおばさん」平安寿子著(朝日出版)
     50代の元同級生達。恋愛に更年期、家族の問題、介護の問題を抱えつつの日々。
     作中の女性軍の発言に大いに共感。平さんの作品は最後収まるところに収まるのでいい。

「阪急電車」有川浩著
     阪急電車の駅ごとに綴られる物語が、読み終えると、すてきな一つの物語に紡がれる。
     「植物図鑑」と似たような構成だが、決して、マンネリではなく、
     「わくわく感」の方が勝っている。すてきな物語で、ますます有川浩が好きになる。

「レインツリーの国」有川浩著(新潮文庫)
     昔読んだ本の結末が突然気になり、検索してたどり着いたブログ。
     コメントのやり取りをした後、会うことにする二人だが・・・。
     ブログをやっている身としては、そういうこともあるかもなあ、としみじみ。
     
by barnes_and_noble | 2010-11-02 00:26 | | Comments(2)
Commented by amamori120 at 2010-11-02 22:26
阪急電車   チョット心惹かれたのですが(大学時代、お世話になってました) が、他の本を探していたので手に取らずじまい。
ヨサがオススメじゃ読んでみるか♪
Commented by barnes_and_noble at 2010-11-03 17:22
>amamoriさん、一駅が一章なので、読みやすいので、読んでみてください。甘酸っぱい青春時代がよみがえるかも(笑)。電車の中って独特の空気があって、結構好きです。
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