ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」。
読んだのは、一昨年の夏。場所は森林公園の木陰。 段々に物語の世界に入り、加速がついて、一気に読み終えたのを覚えている。 私なりの魔法使いハウル、火の悪魔、動く城、ソフィー、荒地の魔女などのイメージが ジブリ作品でどう表現されているか、見るのが楽しみなようで、こわかった。 原作を映画化した作品で、よくぞここまで!と感動したのは「風と共に去りぬ」。 これは、原作を忠実に再現している、一体化の例。 原作を映画化した作品で、ありがとう!と感謝したのは「ロード・オブ・ザ・リング」。 これは、原作を忠実に私たちに噛み砕いて映像化してくれた、翻訳化の例。 原作をアニメ化した作品で、まんまじゃん!と喜んだのは「魔女の宅急便」。 これは、原作とその表紙の絵とアニメが、見事に一体化した例。 原作からイメージを膨らませ、自分の世界で完結したのが「千と千尋の神隠し」。 これは、翻訳というよりは、意訳化の例。 という私の分類によると、「ハウルの動く城」は、意訳化された作品なので、 見るのを怖がる理由などなかったのだ。 これは、ジブリなりの「ハウル」で、私なりの「ハウル」とは違って当たり前。 映画を見て、ちょっとわからない、と思った箇所がある人は、原作を読んでみるといい。 「ハウル」と原作の間には、見る人なり、と、読む人なりの世界が横たわっているから 両方の世界を体験することで、自分なりのハウル・ワールドが開けてくる、きっと。 以上、急に映画評論家になってみた。
by barnes_and_noble
| 2005-02-21 02:23
| 映画・ドラマ
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Comments(4)
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mirionn at 2005-02-21 22:00
風と共に去りぬは私も好きな映画です
最近は本を読まなくなりました・・何故かわかるかしら?
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barnes_and_noble at 2005-02-21 22:05
んー、本よりデジカメやブログに費やす時間が増えたから?デジカメに打ち込んで、屋内よりアウトドアで過ごす時間が増えたから?
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jsby at 2005-02-22 22:30
最近は映画やドラマを鑑賞した後で、原作を読むといったパターンが多くなりました。この方がイメージがつかみやすいという利点は、ありますが好みでない俳優が演じた場合には、イメージを払拭できないで困ることもあります。でも原作も読み映像も鑑賞した方が、作家の表現したことがよくわかりますよね。
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barnes_and_noble at 2005-02-22 23:35
そうですよね。でも、ほんと、両方やろうとすると、時間が足りない!(この間、そう言ったら、家族に「寝る時間減らせば?」と言われたのですが、それは譲れない。寝る子は元気。)一番幸せなのは、作家と監督と自分の見解が一致している!と感じた時ですね。
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